デバッグとは?

2021年1月5日

こんにちは、247です。

今回は、ソーシャルゲームプランナーが行う業務である「デバッグ」について、内容やポイントなどを色々書いていこうと思います。

会社によってタイトルチームとは別に「品質管理チーム」のようにデバッグを専任で対応していくれるチームが存在したり、社外のテスターさんにデバッグを依頼する場合もありますが、プランナーとして自分が担当したイベントやガチャなどの施策は自分でも確認することが一般的なので、ここでも記載していきます。

デバッグ業務とは?

デバッグとは、ゲーム内で本来の仕様とは異なる状態「バグ」を修正する作業です。

バグが残った状態で配信してしまうと、プレイヤーに不利益が生じて、タイトルや会社の信頼が落ちたり、お詫びとして課金石を配る分損失が出たりするので、しっかりとバグを根絶やしにする必要があります。

根絶やし!根絶やし!

「仕様把握」→「テストプレイ」→「バグ報告」→(「修正」)→「修正確認」がデバッグの流れです。

「修正」の項目については、自分の作業箇所に誤りがあれば自分で修正しますが、プログラマーさんやデザイナーさんなど別のセクションに対応してもらうケースが多いので括弧でくくっています。

仕様把握

デバッグは仕様と異なる状態を発見しなければならないので、そもそも仕様が把握できていなければデバッグできません。

あらかじめ担当者によって下記のようなチェックシートに確認項目が用意されている場合もありますが、無ければ仕様書をよく読んで仕様を確認します。

No確認項目チェック
1イベント名が「○○」になっている
2イベントのステージをプレイできる
3イベントステージをクリアすると「××」がドロップする

テストプレイ

指定された環境において、テストプレイを行います。

基本的に、開発中の状態をプレイできる「開発環境」、実際に配信することを想定とした「ステージング環境」、実際に配信する「本番環境」の3種類の環境があります。

プレイについては、担当からの指示やチェックシートがあればそれに従い、特にチェック項目が用意されていない「フリーデバッグ」という形式であれば、仕様を見ながらバグが無いか確認していきます。

例えば仕様に
「イベントステージは何回でも挑戦できる」
と記載されていた場合、複数回イベントステージをプレイできるか(1回挑戦した後に挑戦できないようになっていないか)を調査します。

バグ報告

テストプレイをして、本来の仕様と異なる状況になればバグが発生しているということなので、チームに報告します。

正しい情報を読み手に分かりやすく伝えることが非常に大事で、内容としては
・現状、条件
・本来の正しい挙動
・再現性
あたりを伝えます。

現状:ステージ○○をクリアしても、イベントポイントが全く増えない
正しい挙動:ステージ○○をクリアすると、イベントポイントが100増える
再現性:ステージ○○クリア時に毎回発生

のような感じです。

「条件」が結構クセモノで、バグが出る時と出ない時がある場合は色々なパターンでプレイしてどの条件のときにバグが出るかを検証して報告します。

表示面のチェックなどは、どんな端末も使っていたかについても情報として記載したりします。

修正確認

バグを報告して担当に修正してもらったら、実際に修正されているかどうか再度テストプレイを行い確認します。

ここで問題がなければOKで、問題があれば再度報告を行います。

その他

デバッグは基本仕様と異なる挙動「バグ」を見つけて取り除く作業ですが、仕様通りの作りになっていても、プレイしていて気になったことがあったら報告することで、ゲームおよび施策のクオリティアップにつながります。

「ここの説明が少しわかりにくかった」
「初級者向けのイベントにしては難易度が高い気がした」
などなど、気になったことは共有してください。

デバッグの心構え

デバッグについては未経験でもデバッガーを歓迎している求人が多く、
「大好きなゲームで1日中遊んでお給料GET!」
のようなキャッチコピーが添えられていたりしますが、仕事としてのゲームプレイは遊びでプレイするのとは全然違って大変なので、あらかじめ知っておいてください。

また、未経験からゲームプランナーになったばかりの人は、仕様把握ができて手離れも良いためにデバッグ業務を多く与えられる場合があります。

単純な作業で時に退屈だと思うこともあるかもしれませんが、ここでしっかり業務を遂行し、プランナーとしてステップアップしていきましょう。

まとめ

デバッグは「仕様把握」→「テストプレイ」→「バグ報告」→(「修正」)→「修正確認」の流れで行います。

遊びでのゲームプレイとは異なり退屈に思える場合もありますが、タイトルや会社への損害を食い止める大切な業務ですので、真剣に取り組みましょう。